【S18最終767位】要塞戦車テラパゴス!【ポケモンSVシングル】

 

 

ポケモンSVランクバトルシーズン18お疲れさまでした!

今期から禁止伝説環境ということで、強力な禁伝ポケモンが解禁され最初に何を使うか大変悩んだことと存じます。

今回私が選んだ禁伝枠はテラパゴスです。一見強くは見えないあまりにも独自すぎる性能を何とか生かしてみようと考え一か月間考察を重ねました。

目標だったレート2000には届かなかったものの、面白いかつ戦える構築にまとめられたかなと思い構築記事を書かせていただきます。

可能性の塊のテラパゴスの型開拓やこれからテラパゴスを使ってみたい方の助けになれば幸いです。

 

結果:TNカジ 最終767位 レート1957

レンタルパーティは↓となります。※一部を除く変化技のPPは増やしていません。






 

コンセプト

DLC第二弾の新禁止伝説ポケモン、テラパゴスを絶対的エースとした構築

 

・積みエースをサポートしつつも単体性能が高いポケモンを採用し、構築のパワーを落とさない

 

・テラスタル権をテラパゴスにのみ切るため、素のタイプで十分活躍できるポケモンを採用する

 

・構築経緯

DLC第二弾で登場した新禁伝のテラパゴスが面白そうだったため、禁伝枠かつ構築の軸として採用した。足りない素早さを補うロックカットと火力を補う瞑想を両方採用した積みエースとして採用した。もともと高い耐久をさらに伸ばし、特殊相手に積む回数を稼ぐため、持ち物はたべのこしを選択した。

 

テラパゴスのテラスシェルを守るためにステルスロックを防ぐことが重要となるため、多くのポケモンの上から挑発を打つことができ、電磁波でのサポートとコライドンやミライドン、黒バドレックスの上から弱点を突く性能を持ったブーストエナジー持ちのハバタクカミを採用した。

 

ステロ撒きとして性能が高く、持久力による居座り性能と優秀なタイプによるテラスタルなしでも十分戦える性能を持つブリジュラスを採用した。持ち物はHPを回復し行動回数を稼ぐオボンのみを選択した。

 

ハバタクカミと同じく高速の挑発使いであり、対面駒としても運用できるパオジアンを採用した。持ち物は行動保障を得られるきあいのタスキを選択した。

 

テラパゴスが苦手な禁伝枠として、ザシアンとザマゼンタ、コライドンが挙げられるが、ザシザマを受けることができコライドンを誤魔化す性能を持つラウドボーンhttps://www.pokewiki.de/images/d/d0/Pok%C3%A9mon-Icon_911.pngを採用した。持ち物は接触技に対して削りを入れることでテラパゴスの圏内に入れるためゴツゴツメットを選択した。

 

テラパゴスが苦手な構築系統として、ホウオウ軸を筆頭に受け系の構築が挙げられるため、それらに対して非常に強く出られる身代わり持ち水ウーラオスを採用した。

持ち物はゴツゴツメットを対策しつつ技威力を挙げられるパンチグローブを選択した。

・個体紹介

Image regular

テラパゴス

特性:テラスチェンジ・テラスシェル・ゼロフォーミング
性格:ひかえめ
持ち物:たべのこし
テラス:ステラ
実数値(テラスタルフォルム):176(44)-*-144(108)-172(252+)-131(4)-118(100)

実数値(ステラフォルム):241(44)-*-144(108)-200(252+)-131(4)-118(100)

技:テラクラスター/はかいこうせん/めいそう/ロックカット 

 

調整意図

ステラフォルム時にH16n+1、Bなるべく高く、C特化、S+2で最速スカーフ90族抜き

 

2つの砲台を備えた戦車亀

本構築の絶対的エース

藍の円盤にて解禁。ストーリーで一切掘り下げがなかったやたらキラキラしてる亀。

フォルムチェンジによってH種族値が伸び、耐久が向上する。ジガルデと違いテラスタル時にフォルムチェンジするため任意のタイミングで発動可能。Hが95から160、Cが105から130、合計種族値700と禁伝らしい驚異的な数値を発揮する。

この特性上このポケモンにテラスタルを切ることがほぼ確定してしまうため、他のポケモンにテラスタルが切れなくなる。さらにテラスタイプがステラ固定なため耐性を変えることができなくなるので柔軟な立ち回りがほぼ出来なくなってしまう致命的な弱点を抱えている。

そのため本構築では柔軟さは捨て、要塞型と抜きエース型を両立した瞑想ロックカット型で採用し、「テラパゴスでやりたいことやれたら勝ち、やれなかったら負け」という恐ろしく潔い型での採用となる。この影響で他五体はテラパゴスの介護に命を懸ける羽目になっている。

基本的な立ち回りとしては、後発から繰り出しロックカットを積み上からテラクラスターを連打、特殊相手で余裕がある時や相手の控えが自分より遅い際には瞑想を積み、耐久を上げつつ高火力を押し付けていく。

圧倒的な耐久によりテラスシェル消費後であっても大体の攻撃を2~3発耐えてしまうため、ロックカットしか積めていない状態でも高い性能を発揮できるほか、アンコールを対策できるため、積みの優先順位はロックカット>瞑想である。ほぼ確実にロックカットを積むことができ、S+2のテラパゴスは高速高耐久によって対面性能も非常に高いため、パオジアン&ハバタクカミと組んで対面的に立ち回ることも可能。

本構築は地面タイプを一切採用しない構築であり、一見ミライドンが激重に見えるがコイツがミライドンに超強いため意外と勝率はいい。テラスシェルで瞑想を積む隙を作れるのもそうだが、ゼロフォーミングがハチャメチャに刺さる。フィールドを解除することで電気技の火力を落とすだけでなく裏のクォークチャージやエレキシードを消せるため構築全体に有利に動ける。フィールドを再度展開されると負けてしまうので、ツツミなど明確に起点にできる相手がいないなら極力ミライドンをラス1にするよう気を付けて立ち回りたい。

もともとはコライドンメタのマジカルシャインを採用していたが、コライドンの減少と炎テラスとじゃんけんをするのが嫌だったため、大真面目に破壊光線を採用。ふざけていると思われるかもしれないが、ステラによって常時1.33倍の威力補正が入った破壊光線の火力はバカにならず、具体的にはガブリアスの特化地震2回分。

これによりテラパゴスの弱点である瞬間火力の低さを克服。コライドンやH振りランドあたりは瞑想を積まずにワンパンできる上にステルスロックを踏ませればミライドン程度までワンパンできる。瞑想を一回でも積むことができればHD特化ドヒドイデ、HD特化以外のダイナをワンパン、乱数ではあるがH振りホウオウ、H振りディンルー、D特化チョッキママンボウまでワンパンできる。

この技があるだけで本来不利な相手をワンパンで蹴散らしたり、黒い霧や吹き飛ばしなどで積みを対策してくる耐久ポケモンを瞬時に崩すことができる。破壊光線を打った後の反動も、持ち前の高耐久により反撃を耐え、二発目の破壊光線によって文字通り破壊することができる。そもそも全タイプに等倍で撃てるテラクラスター一つあれば技範囲に困ることはないため、2枠目の攻撃技を苦手な数値受け対策にするのは割と理にかなっていると思う。

クラスター爆撃と破壊光線の二つをぶっぱなし敵を蹂躙する戦いぶりはまさに戦車と呼ぶべき存在だった。

 

選出率1位

 

光沢のある画像

ハバタクカミ

特性:こだいかっせい
性格:臆病
持ち物:ブーストエナジー
テラス:フェアリー
実数値:131(4)-*-85(76)-177(172)-156(4)-187(252)
技:ムーンフォース / たたりめ / でんじは / ちょうはつ

調整意図

HB→パオジアンの不意打ち耐え、ウーラオスアクアジェット2耐え

CD→あまり

S→最速

 

超スピードおばけ、再び

今回はテラパゴスの介護担当。

S12で使った個体と同じだが、技構成を甘える痛み分けから電磁波祟り目挑発に換装した。基本的な役割は初手に繰り出し対面勝てそうな相手とは殴り合いを、テラパゴスの起点にしたい相手には電磁波と挑発を入れて繋ぐことである。

135族ミラーが重要視される環境であるため最速とし、速やかな退場のために先制技で飛ばない程度の最低限の耐久振りで残りは火力に回している。

挑発によってステルスロックを防ぐことが最優先事項のため、ステロ役を見たらとりあえず押して構わないが、読まれやすいために攻撃技を押されることも多い。裏がパオジアン以外の場合カミが突破された後で結局ステロを撒かれてしまうことが多いため、多少の読み合いは発生する。

コライドン構築やカイオーガ構築、キラフロル相手の初手要員として繰り出すことが多い。ステルスロックを撒く必要のないパーティであればパオジアン&テラパゴスと組み対面的に戦うこともできるため、最初期は選出率が非常に高かったが、コライドンの減少とハッサムの増加により後半は選出率が下がっていった。

どうせテラスタルは切れないので適当で採用した。

 

選出率4位

 

光沢のある画像

ブリジュラス

特性:じきゅうりょく
性格:ずぶとい
持ち物:オボンのみ
テラス:フェアリー
実数値:197(252)-*-166(4+)-145-117(252)-105
技:ボディプレス/ りゅうせいぐん / ほえる / ステルスロック

 

調整意図

図太いHDぶっぱ

 

メタリック魔虚羅

あらゆる物理技への適応 最強の後出し虫拳

ステロ撒き界隈数値最強の漢。自分はぶん殴られるだけで能力が上がるのに吠えるで相手の積みはリセットできるインチキモンスター。

特殊耐久のペラさに定評があるためHDぶっぱ。素のB数値の高さをより伸ばすため補正はBにかけている。

基本的な役割は物理相手に後出しし、耐久を伸ばしつつステロを撒き、吠えるによってサイクルの疲弊とB上昇ボディプと流星群により耐久型の割には高い火力によって圧力をかけていく。

流星群を採用したことにより、ボディプでハピナス、流星でラッシャクレベに打点を持ちつつ、毒が効かないためダイナやドヒドにも強いため受けループに強く出られる。持久力ブリというだけで竜技を切られることも多いため舐めて素で突っ込んでくるドラゴン禁伝をぶっ飛ばすことができるため受けだけでは終わらない汎用性の高さを持つ。

その分カミに打点がないのが気になるが、テラパゴスの起点にすることができるため噛み合いが良かった。

破壊光線採用以降はステルスロック+ステラ破壊光線で飛ばせる範囲がハチャメチャに広いことに気づいた上に、カミを選出できない構築が増えていたため徐々に選出率は上がっていった。

しっかりと環境に適応している。

どうせテラスタルは切れないので適当で採用した。

 

選出率3位

 

画像通常

パオジアン

特性:わざわいのつるぎ
性格:ようき
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:155-172(252)-100-*-86(4)-205(252+)
技:つららおとし/ ふいうち / せいなるつるぎ / ちょうはつ

 

調整意図

最速AS

 

運ゲ煽りカス猫

多分現環境トップクラスに嫌われているポケモン

シンプルな性能の高さに加え、上振れ性能を持つため常に無限の勝ち筋を持つ一般ポケモンの最強格。

本構築でのパオジアンは襷を持って対面的に戦う従来の型に挑発を搭載し起点作り潰しやサポートをできるようにしたハイブリッド型である。

同じく高速挑発持ちのハバカミと比べて圧倒的に読まれにくい上に高火力によって様子見をさせないため挑発が通りやすく、最も多く選出した先発役である。

襷と先制技の行動保障、挑発による搦め手シャットアウトによってどんな相手にも一定以上の仕事を望めるため非常に優秀。

零度は採用していないが氷柱怯みによる上振れもある。ハッピーハッピーハッピー。

その分外しによる運負けもたまにある。ぴえん超えてぱおん。

どうせテラスタルは切れないので適当で採用した。

 

選出率2位

 

画像通常

ラウドボーン

特性:てんねん
性格:ずぶとい
持ち物:ゴツゴツメット
テラス:フェアリー
実数値:211(252)-*-167(252+)-131(4)-95-86
技:フレアソング/ だいちのちから / おにび / なまける

 

調整意図

HB特化

 

ザシアン絶対殺すマン

テラパゴスはその性能上格闘弱点を消すことができないため、高火力格闘技を撃てる禁止伝説級ポケモンのザシアン・ザマゼンタ・コライドンなどを苦手としているのだが、それらを受けられる貴重な一般ポケモンなので採用した。

ちなみに筆者はホゲータ派でありストーリーではコイツが相棒だった。九世代ポケモンの中でもチオンジェンの次ぐらいには好きであり、この枠をヘイラッシャと悩んだが愛着と使い慣れ、後述するラウドボーン独自の強みを加味してこちらを採用した。ちなみに旅パで使ったラウドボーンとは別個体である。

ヘイラッシャとザシアン受けとしての性能を比較すると、あちらはテラスを考慮してもおおよそ受けられるが回復技が眠るのみのため複数回後投げすると疲弊し突破されるデメリットがある。あと地割れ。

それに対しラウドボーンの強みは怠けるによって何度でも攻撃を受けることができることとザシアン軸に多いゴチルゼルに捕まらない唯一無二の性能を持ったザシアン受けである点である。一方で、弱点のテラスを切られると突破されることが弱みである。

この点が逆にテラパゴスとは相性が良く、テラスを切らせればテラクラスターで切り返せるため、むしろザシアンのテラスを誘発できるのは強みと言える。そのためザシアンは「ラウドボーン前でテラスを切りテラパゴスの圏内に入る」or「交代し、A上昇をリセットされテラパゴスへの打点を落とされる」を強いられるため強力。

持ち物はゴツゴツメット。こちらもテラパゴスと相性が良く、一回接触でH振りでもテラクラスター2回圏内に押し込める。これでザシアンが即引きしテラスを切らせることができなくてもテラパゴスで押していくことができる。

技構成については、ザシアンからの引き先としてイーユイが出てくることが多いが、フレアソング+テラクラスターでは落とすことができない。そのため最大限負荷をかけられる大地の力を採用した。また、ザシアンが突っ張ってきた際、テラスを切られたとしても受けられるようにするため鬼火を採用した。サブ役割対象のコライドンが炎テラスで鬼火をシャットアウトしてくるが、そこに大地が刺さるため噛み合いが良かった。

ちなみにザマゼンタはとりあえずコイツを出すだけで完封できる。テラパゴス自体はザシアンよりもザマゼンタのほうが苦手なため、ザシアン軸以上にコイツが重要となる。

ミライドン軸にも稀に選出する。というのもオオニューラに対して最も安定しているため。一度引かせればロックカットで上を取って処理できるため選出枠に余裕がある際は選出した。地味だがイナズマドライブが接触技なのでゴツメで削りを入れられるのがおいしい。

どうせテラスタルは切れないので適当で採用した。

 

選出率6位

 

画像通常

ウーラオス(れんげき)

特性:ふかしのこぶし
性格:ようき
持ち物:パンチグローブ
テラス:みず
実数値:175-182(252)-121(4)-*-80-163(252+)
技:すいりゅうれんだ/ ドレインパンチ / みがわり / ビルドアップ

 

調整意図

最速AS(あらゆるグライオン抜き)

 

受け絶対殺すマン

受けを殺すことだけにすべてを捧げているポケモン。多くの受けポケモン相手に身代わりを残すことができるため強く立ち回ることができ、弱点を突いてくるホウオウは大抵引いてくれるのでこれ一つで受けループにやたら強くなるほか、ママンボウの前で身代わりを置いて崩しに行けるためイージーウィンを狙える。アンコールしてくる黒バドは高火力によって悠長な行動を許さないためテラパゴス引きが安定し、そこから崩しに行ける。

特に対グライオン性能を強く意識しており、毒々に合わせて身代わり、上からビルドで身代わりを残しつつ崩すことができる。テラパゴスの技構成的にグライオンに身代わりを連打されるだけでPPが枯れてしまうため徹底的にメタを貼れる型で採用した。

身代わりによってついでにドヒドイデやヘイラッシャもメタることができる。身代わりに対して特にやることがないためドレパン連打でHPを管理しつつTODを狙う。ドヒドの突破方法が「テラパゴスの破壊光線」「パオジアンの挑発」「ウーラオスTOD」とふざけた手段ばかりだが複数の処理ルートを確保できているので、役割破壊的に勝ちに行くことができる。

受けポケの中でムゲンダイナだけはどうしても無理なので、パオでテラスを吐かせた後テラパゴスかコイツを通すか、テラパゴスの破壊光線でぶっ飛ばすか、ブリジュラスで流すかして対応した。

ドヒドイデが再生するタイミングで積むことができれば水テラ水流で押していけるため水テラスで採用。テラパゴス以外でテラスを切った唯一のポケモン

 

選出率5位

 

 

 

・選出

基本選出or++

ステロ封じ枠+ステロ役+テラパゴスの基本的な選出。先発の選び方は、

・ディンルー入り、カバ入り、ホウオウ入りスタン、その他→パオジアン

・コライドン軸、キラフロル入り、初手黒バド読み→ハバタクカミ

でおおよそ決めていた。

 

対面選出++

高速ポケモン二体とテラパゴスを並べた対面的な選出。

個体紹介の時に述べた通り、テラパゴスはテラスシェルさえ守れば無起点でも積みにいくことができるため対面性能も普通に高く、この選出も汎用的でいろいろな構築に投げられた。シーズン前半はこちらが基本選出だったが、ハッサムの増加に伴いパオカミの同時選出が難しくなったため出番は減っていった。

先発はほぼパオジアンだったが、コライドン軸にはハバカミから投げた。

 

対ザシザマ選出oror++

対ザシアンザマゼンタに重きを置いた選出。
ラウドボーンの個体紹介で述べたようにテラパゴス圏内を入れることを目的にサイクル戦を行う。
ラウド+パゴスでザシアン対策はおおよそ完結しているためラス1は刺さりの良いポケモンを選んで選出した。カバと組むことが多いため体感パオジアンが多め。

 

対受けループ選出++or

対受けに特化した選出。
基本的な立ち回りはウーラオスの個体紹介で述べた通り。

地味だがブリジュラスがいい働きをしてくれるほか、ムゲンダイナ軸に対してはこちらが強く出られるため非常に重要なポジション。

唯一テラパゴスを出さない可能性のある構築系統である。ただし、テラパゴス自体にも受けを崩す手段があるため多くの場合で選出できる。

 

・重いポケモン

アナザーギラティナ、ありえないぐらい重い。というかそんなポケモン使うな。

オオニューラ、重いというか運ゲを拒否できないからめんどくさい。

ミミッキュ、シンプルに重い。呪いやめて。

 

・最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます。

前回構築記事を書いたパーティは認識のズレでアドを取り勝ち切る構築でしたが、今回は自分のやりたいことを押し付けていく構築を組んでみました。以前よりも完成度自体は上げることができたと思います。

総括として反省点をまとめると、

・テラパゴスがミライドンに強いため思い切って地面枠を採用しなかったが、ミライドン構築が対面からサイクル寄りに変化していったことで初期ほど楽に対応はできなくなった。(実は途中まで原種ガチグマがいたが、扱いが下手すぎて解雇した。)

・コライドンのスカーフ率が上がり、ロックカットを複数回積まなければ勝てない展開が初期より増えた。

・運ゲを回避する手段がないので下振れる時はありえないぐらい下振れる。

・テラパゴスのダメ計がダルい

あたりの点が挙げられます。

逆に、初期は受け系の構築が非常に苦手だった中、破壊光線の採用で一気に受けに勝てるようになったのは明確に良かった点です。ここまで大真面目に破壊光線を使うことになるとは思わなかった。間違いなく最終日戦えたのはこの技のおかげ。

テラパゴス自体は使っていてものすごく楽しいポケモンなので来期も使うかもしれません。その時は今回よりもより練り上げられた構築を作れるよう考察を重ねます。

最終日に下振れを連発(破壊光線外し、二連零度、乱数負け、同速負け、フェイタルクローetc)し、700位スタートからAM3:00時点で4000位近くまで転落し心が折れかけましたが、何とか盛り返し最後まで走りきることができてよかったです。

正直あの不運の連発がなければ目標のレート2000に到達できていたと思います。めちゃめちゃ悔しい。

 

 

付録

この構築でキツイ禁伝キャラランク(当たった範囲で)

SSS アナザーギラティナ
SS ルナアーラ ルギア
S ザシアン コライドン(スカーフ)
Aザマゼンタ ホウオウ 白バド
Bムゲンダイナ コライドン ミライドン レックウザ
C日ネクロズマ ソルガレオキュレム カイオーガ グラードン
Dオリジンギラティナ ミュウツー

Z黒バドレックス

 

【S12最終478位】陰キャ偽装 陽キャチオンドクガ【ポケモンSVシングル】

 

ポケモンSVランクバトルシーズン12、お疲れ様でした!

 

ポケモンSV DLC第2弾の解禁が来月に迫り、多くの強力なポケモンの解禁が期待されています。

そんな中私の相棒ポケモンであるメタグロスの内定も決まり、内心ウッキウキで御座います。

 

DLC第2弾解禁前最後のシーズンということで、環境の変化やほかの好きなポケモンの解禁前に、SV発売当初から1番のお気に入りである「チオンジェン」を使った構築を組み、ランクマに挑んだ結果となります。

普段私は上位を目指すわけではなく、使いたいポケモンで気が向いたときに潜る程度で、四桁でシーズンを終えてしまうことがほとんどなため、最終日まで取り組み三桁順位を達成できたのはうれしい限りです。

 

結果:TNカジ 最終479位 レート1967

レンタルパーティは↓となります。




 

コンセプト

・受けで使われるポケモンをアタッカーで採用し、意表を突いて勝ち筋を掴む

 

・テラスタル込みで負ける対面を極力減らしつつ、高火力によってサイクルを崩せる、対面でもサイクルでも柔軟に対応できる構築

 

パラドックスポケモンを多く採用することで、ブーストエナジー持ちを選出段階で予測させない

 

・構築経緯

「チオンジェン」入りの構築を作る上で非常にめんどくさい相手として「サーフゴー」が挙げられる。インチキ特性「おうごんのからだ」によって生命線である宿り木の種をシャットアウト、特殊型なのでイカサマのダメージが期待できないためである。

また、「ハバタクカミ」「炎オーガポン」「ウーラオス」「パオジアン」「イーユイ」「テツノツツミ」など弱点を突いてくる相手があまりにも多く、受けとして十分に活躍することは不可能と考え、独自の範囲と高耐久による殴り合い性能から、とつげきチョッキを持たせたアタッカー型が強いと思い採用した。

 

チオンジェンと相性がよく、スタンダードな型ともよく組み合わせられており有名な並びである「テツノドクガ」を採用した。チオンジェン+テツノドクガでの選出であればサイクル寄りの対戦になると考え、交代先に最大限負荷をかけられる拘り眼鏡を持たせた。

 

チオンジェン+テツノドクガの並びを見せ、受け寄りのサイクルパーティと誤認させるためにグライオンを採用した。メタが張られすぎているためほぼ見せポケであったが、電磁波や催眠の一環を切ったり受けループを嵌めてTODしたりなどの役割を持たせた。

 

チオンジェンが苦手とする「イーユイ」「オーガポン」に対して相性上有利かつ上から高火力を押し付けられる「トドロクツキ」を採用した。上記のポケモンを起点にサイクルを崩すために火力を求め拘り鉢巻を持たせた。

 

龍舞カイリューや龍舞トドロクツキなどのSを上昇させて全抜きを狙うポケモンや、襷パオジアンが重く、格闘弱点のポケモンを多く採用した構築であり、格闘半減のドクガは物理耐久に不安がありグライオンは選出率が低くなることが予想されたため、格闘の一環を切りつつ上記のポケモンに比較的強く立ち回ることができ、上からスイーパーとしても動けるブーストエナジー持ちの「ハバタクカミ」を採用した。

 

上から高火力の押し付けorとんぼ返りによる対面操作が可能であり、パオジアンやイーユイに比較的有利で対面でもサイクルでも強そうな拘りスカーフ持ちの「連撃ウーラオスを採用した。

 

以上の六体で構築が完成した。

 

・個体紹介

画像レギュラー

チオンジェン

特性:わざわいのおふだ
性格:ひかえめ
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:フェアリー
実数値:191(244)-*-122(12)-161(252+)-155-90
技:ギガドレイン / あくのはどう / イカサマ / テラバースト

 

調整意図

H-16n-1,C特化,あまりB

 

本構築の軸にして目玉。

ガチガチ脳筋タツムリ。

耐久型としての運用が基本となるチオンジェンをあえてチョッキフルアタ型で採用している。

これによって宿り木をシャットアウトしにノコノコ出てくるサーフゴーをチョッキで耐えつつ悪の波動でボッコボコにできることが最大の特徴である。

さらにチオン、ドクガ、グライの全員が苦手とするため選出されやすいツツミに対しては、フリドラが最大で38.8%しか入らず、返しのギガドレでワンパンできる上に受けたダメージを回復できるため相性関係を持ち物一つで完全にひっくり返せている。

また、ガチグマのブラッドムーン+ハイパーボイス+真空波を余裕で耐える異次元の特殊耐久を誇り、後出しからギガドレインを連打するだけで勝ててしまう。さすがに毒テラスは回復ソースがなくなるため厳しいが、上からの悪波連打で怯みを絡めて突破できたり月光のPPを枯らしたりできるため基本的に有利であることに変わりない上、少なくともガチグマにテラスを切らせつつ裏の圏内に入れることができるため非常に有利な展開を作ることができる。

さらにトリルガチグマの基本的な並びである「ガチグマ+クレセリア」に対しては、ガチグマに対面勝ちつつ、クレセリアに引いてきたとしても「ギガドレ+悪波+悪波」で突破できるため、少なくともトリルor三日月の舞のどちらかしか行動させないのでトリルガチグマに対しては滅法強いポケモンと言える。このため、チオンジェン以外のポケモンすべてを高速で先制技を持たないポケモンにすることでトリル展開を誘発し逆にカモる選出誘導も行っている。

上記の通り特殊相手との打ち合いは非常に強くなっているが、チオンジェンの真の強みは特性によって物理との打ち合いも十分に行えることにある。

具体的例を挙げると、

・水ウーラオスの陽気インファイトを確定で耐え、特化でも25%でしか落ちず、ドレインパンチはギガドレの回復込みで2耐えし、無振りでであればギガドレでだいたい落ちるのでテラスを切ればほぼ確実に、最悪テラスが残っていなくてもインファ持ちの襷、鉢巻以外であれば高い確率で勝つことができる。

・テラスを切ることで特化パオジアンの氷柱を2耐えするためギガドレやフェアテラバで殴り合って勝てる。

などがあり、ほかにもイカサマによって龍舞剣舞を積んだポケモンの攻撃を無理やり耐えて倒したりすることもできた。

テラスタイプはフェアリーで採用した。多くの技を等倍で受けてくれる優秀なタイプであり、高耐久による殴り合いが強みのチオンジェンとは相性がよく、さらにテラバーストを採用することで草タイプが打点を持ちづらいドラゴンへの打点となる点も噛み合いが良かった。これによって舐めて起点にしてくるトドロクツキをテラバで消し飛ばしたり、ハバカミや悪ラオス、パオジアンなど元タイプでは勝てない相手とも打ち合いが可能になる点が強かった。

何気に草+悪の範囲が霊テラキョジオーンのテラス前後両方に打点があり、特殊であるために積み技で誤魔化されることもないのも嬉しかった。

 

選出率2位

 

光沢のある画像

テツノドクガ

特性:クォークチャージ
性格:おくびょう
持ち物:こだわりメガネ
テラス:くさ
実数値:155-*-97(132)-176(124)-130-178(252+)
技:ほのおのまい / ヘドロウェーブ / エナジーボール / オーバーヒート

調整意図

B→特化炎ポンのA+1テラスツタ棍棒を最高乱数切り耐え

C→あまり(無振りウーラオスを眼鏡ヘドロウェーブで確1)

S→最速

 

激アツ昆虫ロボ。

チオンジェンと相性がいいことに定評のある虫さん。

かつては超パワーの炎枠としてブイブイ言わしていたが、最近はイーユイにお株を奪われ毒菱をばら撒く陰キャムーブが板についてきた印象がある。

本構築では昔ながらの眼鏡型で採用した。このポケモンの強みはS110によってだいたいのオーガポンの上から動ける点が挙げられる。この素早さによって(スカーフがなければ)憎きイーユイもついでに上からぶち殺すこともできる。さらに毒技と草技を持っていることによってエスパー技とかいう一発ギャグに頼らずともウーラオスに打点を持つことができる。この独特な範囲と高火力、フェアリーと虫が4分の1という例のゴキブリに目をつむれば独自の耐性を持っておりチオンジェンの苦手な相手を起点にサイクルを崩しに行けるのが特徴である。

チオンドクガのドクガは受け寄りの型が多いという先入観があるためか、意識外から高火力を押し付けられるのが強かった。エナジー持ちでないため特殊型がチョッキをケアして引くことや、毒菱展開を防ぐための挑発が飛んでくることもあった。耐久型に見えるためか草技を警戒されないことも多く、ディンルーやカバルドン、ヘイラッシャやキョジオーンに対しても強気に立ち回ることができた。

テラスタイプは草を採用した。テラスを切るとチオンジェンとタイプが被ってしまうほか、ドラゴンへの打点を持つため本当はフェアリーなどで採用したかったのだが、あまりにも水ウーラオスがキツすぎるため水流+アクジェを余裕をもって耐える草テラスで採用した。炎毒の優秀な耐性を生かしたいポケモンであるため、やむを得ない場合でなければ極力テラスタルを切らない展開を意識したい。

チオンジェンとの並びで使うことを想定して採用したポケモンだが、この2体だとカイリューが重くなりすぎてしまうため、それほど選出率は高くならなかった。

 

選出率4位

 

Gliscor - TPPC Wiki

グライオン

特性:ポイズンヒール
性格:ようき
持ち物:どくどくだま
テラス:みず
実数値:177(212)-*-145-58-104(68)-158(228+)
技:じしん / みがわり / どくどく / まもる

調整意図

H→4n+1

D→あまり

S→最速ランドロス抜き

 

極悪非道陰キャサソリ。

無対策の相手であれば単独で壊滅させられるほどのパワーを持ったすごいポケモン

だいたいの構築で対策されているのでそんなことは滅多に起こらない。

こいつがいるだけで途端にめんどくさいパーティに見えてくる、そんな魔力を持ったやべーやつ。グライオンが居てくれることでチオンジェンやテツノドクガがアタッカーであることを隠せるほか、チオンジェンの役割対象であるテツノツツミやサーフゴー、ハイボ持ちのアタッカーガチグマを呼ぶため見せポケとして大いに活躍してくれた。

一応選出することもあり、グライオンを明らかに対策しておらずイージーウィンが狙えそうな時・あくび展開や電磁波を他のポケモンでは拒否しにくい相手・受けループを一体突破した後のTOD要員として活躍してくれた。明確に活躍できそうな場合でないと選出しなかった分、選出したときはそれなりに活躍してくれたが、カイリューに毒々を2回外した挙句3回目をラムの実で治されてボコられたのはいまだに忘れていない。

耐久を削りその分Sをかなり高く調整したため、グライオン対策として採用したであろう身代わりの上から毒を入れて突破などができた。特に準速ウーラオスを抜いているのが非常に強く、上から毒々を入れ、身代わりでいなしつつ地震で処理するなどの動きが可能だった。

テラスタイプは水で採用した。ウーラオスの水流連打やパオジアンの氷柱落としなど、明確にグライオンが苦手とする技に耐性を持たせられるため、ベタだが使いやすく強かった。

 

選出率6位

 

Roaring Moon by Senso88 on DeviantArt

トドロクツキ

特性:こだいかっせい
性格:ようき
持ち物:こだわりハチマキ
テラス:はがね
実数値:181(4)-191(252)-91-*-121-188(252+)
技:げきりん / はたきおとす / アイアンヘッド / じしん

調整意図

特になし。漢の最速ASぶっぱ。地味に準速パオ・カミを抜いているのが偉い。

 

破壊神。

本構築のMVP。

ぶっとんだパワーを誇るサイクルブレイカー。フェアリーが居ない構築相手ならコイツが逆鱗押してるだけで勝ってしまうことも珍しくない。

その火力はH振りオーガポンを93.75%でワンパン、HB特化キョジオーンを高乱数2発、テラスを切らないとマルスケを貫通しカイリューが消し飛ぶという凄まじいもの。

「一貫を取りにくいが取れれば相手を壊滅させられる」逆鱗以外にも「誰にでも一貫し追加効果の圧も大きい」はたきおとすをメインウェポンとして持つために、他の拘りアタッカーよりも安定した活躍を見込みやすいのが強み。

トドロクツキの攻撃を耐えられるポケモンは自分よりSが低いため上から2発で処理でき、トドロクツキより早いポケモンはワンパンで沈めることができるため、対面性能もそれなりに高いのも魅力だった。

龍舞型が増えた影響か鉢巻をケアせずに数値受けが後出しされることも多く、受けを崩す性能もテラスタルを吐かせる性能も高い。トドロクツキを受けるためにフェアリーテラスや鋼テラスを切るとドクガを受けられなくなる点も相性が良かった。

高い特殊耐久と耐性によりチョッキチオンジェンがテラス込みでも相手をするのが難しいイーユイに対して最も安定して後出しできるポケモンであり、イーユイを起点にサイクルに負荷をかけ崩しに行くことができる。じゃれつくや交代際に岩石封じを打たれると負けてしまうため安定はしないがチオンジェンが圧倒的に苦手な炎オーガポンにも有利なポケモンであるため、チオンジェンにテラスを切る際の相方として選出することやシンプルな単体性能の高さから先述の通り対面的に立ち回る際にも活躍できる点から六体の中で最も選出する機会が多かった。

テラスタイプは鋼で採用した。物理耐久が薄いためカイリューの神速のダメージを抑える必要がある点、フェアリーや氷に耐性を持たせることができる点、テラスアイへでフェアリータイプを逆に突破できる点を評価して採用したが、格闘が一貫してしまうためウーラオスへの対抗策が何一つない点は明確な弱点だった。そのため、他に有利なポケモンが居ても先発スカーフウーラオスを警戒すると初手に置きづらい欠点がある。神速の一環を切るだけなら格闘に耐性を持てるゴーストテラスでもよかったのだが、鋼テラスアイへで拾った試合も多かった他、ハバタクカミに非常に弱いポケモンになってしまうため我慢して運用した。また、鋼テラスにすると中終盤に増えていた飛行テラストドロクツキからテラス前後で一貫する技がないため、龍舞を積まれた後でもテラス択次第で勝ち筋を追うことができる点も鋼テラスの利点だと言える。

 

選出率1位

 

Flutter Mane by Senso88 on DeviantArt


ハバタクカミ

特性:こだいかっせい
性格:臆病
持ち物:ブーストエナジー
テラス:フェアリー
実数値:131(4)-*-85(76)-177(172)-156(4)-187(252)
技:ムーンフォース / シャドーボール / あまえる / いたみわけ

調整意図

HB→パオジアンの不意打ち耐え、ウーラオスアクアジェット2耐え

CD→あまり

S→最速

超スピードおばけ。

高い単体性能を誇る対面駒。後発で繰り出し、先発が削った残りをスイープ、続く二体目に対面で勝ち1.5体持っていくことが理想的な立ち回り。

襷パオジアンに対面で勝ちつつ、龍舞カイリューやトドロクツキに対して強気に立ち回ることができ、多くのポケモンと撃ち合うことができる甘える痛み分け型で採用した。

基本的に甘痛型であれば耐久振りのほうが適していると思うが、相手のハバタクカミが重くならないよう極力ミラーに勝てるように最速、火力を確保するために耐久に回す努力値は先制技で飛ばない程度の最低限に抑え、残りはすべて火力に回した。

高火力によりサイクルを制するため拘りアイテム持ちを複数採用した構築であるが、色々なところで言われているように高火力ポケモンの台頭によってサイクルを回すのが困難な環境であるため、対面選出を強いられることが多く、結果的にこのポケモンが選出される機会も多かった。

また、チオンジェンとトドロクツキには水技が飛んできにくいため、格闘技一点読みで水ラオスに繰り出すなど、安定はしないものの無効タイプの多さと最速のおかげでエナジー消費後も腐りにくい点から無理やりサイクルに加わることが可能なのも強みの一つである。

テラスタイプはフェアリーで採用した。元タイプが優秀なのであまりテラスを切る展開にならなかったが、一致テラスによりリーチを伸ばしスイーパーとしての性能を高めている。不利乱数ではあるものの水テラスしたウーラオスをワンチャン等倍でもムーンフォースで落としにいけたり、ゴーストを消すことで不意打ちや影打ちのダメージを減らし、元タイプでは神速と電光石火を無効にできるため先制技に縛られづらくなったりするのが優秀だった。

 

選出率3位

 

VGC 21 - Urshifu-Rapid-Strike [QC 1/1] [GP 1/1] | Smogon Forums

ウーラオス(れんげき)

特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:はがね
実数値:175-182(252)-120-*-81(4)-149(252)
技:すいりゅうれんだ / インファイト / アイススピナー / とんぼがえり

調整意図

漢の意地ASぶっぱ

 

くまさん。

こいつといいガチグマといいポケモン界の熊はやたら強く調整されている気がする。ツンベアーは草葉の陰で泣いてる。

一致技の両方が高火力。言うまでもなく強い。元から火力が確保されているため、足りない素早さを補える拘りスカーフ型で採用した。これによりパオジアンの上から動くことができるため、とんぼ返りで様子見しつつ、突っ張っていたら大体はサイコファングか電気テラバを打っているため両方に耐性を持つチオンジェンに引くことで有利な展開を作る。ヤケクソで氷柱落としで突っ張ってくる奴にはブチ切れ台パンをかますことで対策とした。

スカーフのおかげで削れたオーガポンを上から仕留めたり、エナジーを持っていないカミにも強気に立ち回れた。しかしウーラオス対面では上からインファイトしてしまい返しで破壊されてしまうのでミラーは弱め。相手にウーラオスが居る時は裏から出すのが吉である。

パンチグローブを持っていないためゴツメを警戒し慎重に運用しなければならない。またイーユイのスカーフサイキネが増えていたため慢心して突っ込まずに一旦落ち着いてトドロクツキに引くように心がけたい。

テラスタイプは鋼で採用した。スカーフの鋼テラスは珍しい印象があるが、もともとの弱点をすべて半減しつつ弱点となる地面と炎に対しては上から水流連打で処理できるため結構強い。エナジーカミのムンフォに縛られにくいのが最大の強みであるほか、オーガポンの草技を半減し上からの水流連打二回で倒せるなど不一致テラスならではの強みが生きる場面も多かった。

その一方でスカーフ鋼テラスはウーラオスミラーで壊滅的に弱いという欠陥を抱えている。相手のラオスと対面しないように心がけたい。万が一対面してしまった場合はおとなしくインファを打って切って裏の圏内に入れたほうが良い。結構ミラーで水流連打を打たれることが多いのでハバカミやドクガなど格闘一点読みで引いたら即負けみたいな展開が頻発する。

 

選出率5位

 

 

・選出

基本選出

対面的な選出。エナジーを温存したいハバタクカミやウーラオスに勝ちにくいトドロクツキは裏に置きたいためチオンジェンを先発に置くことが多かったが、イダイトウやガチグマなどチオンジェンのHP管理が重要な相手には後ろから投げた。

サイクル選出

から2体+

高火力のポケモンと高耐久で後出ししやすいチオンジェンを並べたサイクル選出。

耐性の噛み合いが良く特殊方面で高火力を出せるドクガとイーユイに対して後出しできるトドロクツキを出すことが多かったが、チオンドクガツキの三体ではパオジアンに非常に弱くなってしまうのでその場合はウーラオスを選出した。

 

対受けループ(テツノツツミ入りに対してのみ

基本的に受けループは苦手な相手であったが、立ち回り次第で勝ちに行ける高火力ポケモンを組み合わせた選出。

グライオンとトドロクツキがいるためかピクシーを選出されることが多かったが、

トドロクツキと対面した場合→不意打ちの鋼テラス鉢巻アイへで突破

テツノドクガと対面した場合→ハピナスに引いてくるためトドロクツキに釣り交換

という動きを取ることで有利な展開を作っていく。

トドロクツキの鉢巻逆鱗がHB特化ヘイラッシャに対しても半分弱入るためフェアリーテラスを切らせやすく、そうすると鋼テラスアイへの一貫が生まれる。

ドヒドイデに対しては鉢巻地震で大きく削りを入れることができた。

人数有利やHP差をつけることができれば、グライオンで逆にTODを狙って勝つことができた。

 

そのほかにも、炎オーガポンやイーユイ、ハッサムなどテラスタル込みでも勝ちにくい草半減以下のアタッカーが複数採用されている構築にはチオンジェンの選出が難しいためから刺さりのいい三体を選出した。

 

 

・重いポケモン

・基本選出のチオンツキカミの全員が苦手とするハッサム

パオジアンとチオンジェンの対面は襷の場合はギガドレイン、鉢巻の場合はテラバーストが正解のため択が発生する(HP管理が厳しいが襷でもテラバースト連打で勝てるためこちらが安定択)ほか、鬱憤晴らしを持っていると甘えるカミが負けてしまう。

水ウーラオスも重めだが、テラス択次第で十分に勝てる上、対面で負けてしまってもパーティのほぼ全員がウーラオスより速いため最悪でも1v1交換程度で抑えられる。

ドヒドイデをワンパンする手段がないが、等倍では受からない高火力を押し付けられるため自己再生のPPを枯らして押し切ることができる。

キノガッサ、この世の終わり

 

 

・最後に

今回初めて構築記事を書かせていただきました。拙い文章であったと思いますがここまで読んでいただきありがとうございます!

 

不意打ち上等のパーティのため綺麗な構築を組めたとは言い難いですが、好きなポケモンであるチオンジェンを使い挑戦するランクマッチは楽しく自分にとって良い経験になったと思います。

 

このほかにも眼鏡を持たせてみたり鉢巻を持たせてみたりしましたが意外とアタッカーとしても可能性を感じられチオンジェンはやっぱり面白いポケモンだなぁと思います。ほかの四災よりはパワーが低く扱いが難しいよりのポケモンではありますが多くの人に使われてほしいと思います。(藍の円盤で光合成とかすり替えとか覚えてくれないかなぁ)

 

今後も暇を見つけてランクマッチに挑めたらいいと考えます。今回達成できなかったレート2000や最終二桁も目指したいです。その構築にチオンジェンやメタグロスがいてくれたら嬉しいなぁ。